サーフ系ブランドは海外から日本へ！サーフファッションの歴史

サーフ系ブランドは海外で爆発的な人気を集め、のちに日本にも輸入されてきました。
海外では、サーフィンは古い時代から楽しまれてきましたが、日本でサーフィンが浸透するのは1970年代以降です。サーフィンブームをきっかけに、多くの日本人にサーフ系ブランドが愛用されています。
ここでは、サーフィンブームとサーフ系ブランドの関係性について詳しく見ていきましょう。

サーフィンはもともと、ハワイなどで古代ポリネシア人が使っていた漁の手法に由来します。
その後戦乱などが原因で一時的にサーフィンの人気は弱まりましたが、近代に入るとレクリエーションとして多くの方に愛されるようになっていきます。

近代サーフィンの父と呼ばれるデューク・カハナモクがサーフィンの普及活動を行い、そのことがハワイを中心にサーフィンブームの大きなきっかけとなりました。欧米ではすでに盛んだったサーフィンが日本で注目されるようになったのは、戦後に入ってからです。

アメリカ軍の兵隊が湘南など関東近郊の海でサーフィンをしていたのを、日本の少年たちが次第に真似するようになっていったのが、日本のサーフィンブームのきっかけです。

1970年代に入ると高度経済成長期と相まってサーフィンがブームになり、カルチャーとして定着していきました。「丘サーファー」という言葉が生まれたのもこの頃です。
とはいえ、当時日本で流行していたファッションはアイビーで、サーフ系ファッションにはそれほど注目が集まっていませんでした。

サーフファッションが日本に浸透するのは1980年代以降です。この頃になると、Quiksilver（クイックシルバー）やBILLABONG（ビラボン）などのサーフ系ブランドが次々と日本に上陸し、若い世代を中心に大流行。
バブルの影響もあり、この時期にサーフィンを始めた方は非常に多かったといいます。

1990年代では、スノーボードの流行とともに再度サーフィンブームが訪れます。
ストリートでも楽しめるアーバン系のサーフブランドが増加したのもこの時期です。

現在においてもサーフ系ファッションは若い世代はもちろん、幅広い層に大きな支持を集めています。

欧米では1960年代にサーフカルチャーが発展しました。
サーフカルチャーとは、サーフィンを楽しむ人たちの間で流行する文化のことをいいます。

「かっこいいから」「お洒落だから」という理由でサーフィンを始める方も少なくありません。
サーファーにとってサーフィンは、単に波乗りの腕前を競うだけのものではなく、ファッション性を探求するためのレクリエーションでもあったのです。

サーファーは当初、お洒落なアメリカンカジュアルを好んで身につけていました。
ベーシックなサーフ系ファッションといえばやはり、シンプルなTシャツにデニムのパンツというスタイルです。ジーンズは長めのものに限らず、好みの長さにカットして穿くこともありました。

海にほとんど入らない丘サーファーと呼ばれる方たちは、動きやすくラフなファッションに身を包んでいました。また、茶色の髪を伸ばして派手なイメージを演出していたのも、丘サーファーの特徴です。

その後1980年代以降になると、原色系のサーフ系ファッションが人気を集めるようになりました。
カラフルなものやシンプルなもの、ビーチとの相性がいいもの、幾何学模様やビッグロゴなどの派手で注目を集めるものなど、この時期には多彩なサーフアイテムが好まれるようになっていきます。

また、ストリートでも活用できるパーカーやニットなどもサーフ系ファッションとして広く愛されていますし、海に入って楽しむサーフィンには自然と調和や共生といった意味合いもあります。
こういった観点から、サーフファッションにはアーティスティックな自然派のイメージがプラスされることも珍しくありません。

日本国内では、サーフィンブームと連動してサーフファッションの人気も高まりを見せるようになり、サーフ系ミュージックやサーフ系アートといった分野も話題を集めています。

日本のサーフファッションは、1970年代～1990年代にかけて急激に成長していきました。
現在ではサーフ系ブランドは確固たる地位を得て、多くのファンに愛されています。

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